Tyrannosaurus Rex以前にエレクトリック・ロックバンドを結成したが、演奏があまりにもお粗末すぎてすぐさま解散。自分の目が届くアコースティックデュオを結成したという逸話がある。Tyrannosaurus Rex時代初期の作品はアコースティック中心。
何だかよく分からない歌詞と、インドや中近東を連想させるエキゾチックなサウンドは一度聴いたら忘れられない。初めて聞く人にはかなり癖のあるサウンドではあるが、呪術的なリフレイン一つとってもマーク・ボランの非凡さを十分証明している。
Tyrannosaurus Rex後期からのエレクトリック路線をさらに追求し、よりキャッチーな路線へと変貌。
一方ではこの路線変更によってティニーボッパー・バンドというレッテルを貼る輩も現れた。そう思って全く相手にしない人もいる、それもよいだろう、しかし実際にそのメロディー触れてみて欲しい。かのプログレッシヴ・ロックの大御所であるYES、このバンド名は「どのような音楽に対しても肯定的であるべし」という思いから付けられたという、かく言う僕もそうありたいと思っている。
YESが出たのでついでに触れておくが、T-REXの一番のヒットとなった「Get it on」のピアノを弾いているのは元YESのリック・ウェイクマンである。