October 27, 2005

 プロダクト・アウトとマーケット・イン

ふと手にしたフリーペーパー『R25』に「プロダクト・アウト」と「マーケット・イン」と言う2つの用語の解説があり、興味深く読みました。

この用語については恥ずかしながら、寡聞にして知りませんでした。「プロダクト・アウト」は企業の論理を優先した商品開発の手法のことで、一方の「マーケット・イン」は消費者のニーズを調査しそのフィードバックを元に商品開発を行う手法を言います。

「プロダクト・アウト」で思い浮かぶのはSONYでしょうか。初期のデジタル・オーディオ・プレイヤーの圧縮フォーマットがATRAC3だけで、デファクトスタンダードのMP3に対応しないなど、これが最たる例だと思います。その一方で「マーケット・イン」と言えばここ最近のWILLCOM田と思います。KDDIの傘下では思い切った方策も取れませんでしたが、現在では音声定額やスマートフォンなどユーザのニーズを捉えたサービスや製品が登場しています。

SONYも最近のプレイヤーでは、マーケットの要求を取り入れてMP3に対応しています。ここで私が指摘するまでもなく、製品開発はもはや「マーケット・イン」で行われるのが当然ことなのかもしれません。

投稿者 bitterbit : October 27, 2005 11:56 PM