March 03, 2008

 「トリニトロン」生産終了へ

今やテレビといえば、液晶やプラズマが当たり前となりました。その一方でSONYのブラウン管(テレビ/モニタ)「トリニトロン」の生産が静かに終焉を迎えようとしています。

中南米向けに生産されていた製品が3月末で終了となり、去年一足先に終了となっていた国内を合わせて、全ての生産が終了します。1968年の商品化から始まり、2000年のピークにはテレビとPCモニタ合わせて2000万台を販売したという歴史があり、その累計は全世界で2億8000万台に至ります。

かつて、DTPの入門書にはアパーチャグリル方式のCRTであるトリニトロンの購入を勧める旨の記述があったのを思い出します。コントラストが高く、発色がいいのが同方式のアドバンテージでしたので、DTP作業に最適ということでした。かく言う私は、現在もトリニトロン管モニタ「SONY CPD-21GS2」を使用中です。製造年月日を調べてみたところ([MENU]キーの長押し)、1999年の第42週のものと分かりました。ずいぶんと使い込んでいますが、幸運にも俗に言う「ソニータイマー」が発動することなく今日に至っています。

このモニタがオシャカになった暁には、買い換えは液晶モニタとなるはずです。設置スペースや消費電力などのデメリットがあるとしても、CRTユーザーとしてはそのことが非常に残念に思えてなりません。


投稿者 bitterbit : March 3, 2008 10:01 PM