March 18, 2008

 ベアレン醸造所:事故状況および対策のまとめ(3/17)

ベアレン醸造所の痛ましい事故からもうすぐ2ヶ月。ここで一区切りとして、事故状況とその対策についてのまとめが公開されました。

基本的に前回のレポートにビジュアルを追加して分かりやすくまとめたものです。当日の状況としては、樽詰め作業で使われる減圧弁の一つが高圧ボンベ用だったため、設定値と誤差が生じたこと(設定値は0.1Mpa、実際は0.12Mpaだったと推測)。ドイツから輸入したアルミタンク(約40年前に製造)のマンホール部分が破裂したことでビールが噴出し、タンクを動かすのに必要な力の約3倍の力で吹き飛ばされたことなどが明らかにされました。

再発防止については、全てのタンクの強度検査を行い、安全の確認されたタンクのみ足場を固定した上で使用すること、減圧装置を見直し2系統の安全装置(電磁式と機械式)を設置し作業を記録すること、作業の文書化、情報の共有などなど、外部の専門家の意見を採り入れ安全の確保に全力を挙げて取り組む様子がうかがえます。

より安全な労働環境の構築は故人の遺志に報いることでもあると思います。たとえ時間は掛かっても、醸造再開を目指してじっくり腰を据えて取り組んでいただければと思います。

投稿者 bitterbit : March 18, 2008 07:29 PM