July 06, 2008

 レビュー:WILLCOM 03(赤外線通信編)

「WILLCOM 03」に搭載されている無線通信と言えば、WiFi、Bluetooth、それから忘れてならないのが赤外線通信(IrDA)です。今回これで遊んでみました。

赤外線を使う場面と言えば、まず浮かぶのがアドレス帳の交換でしょうか。そして、ちょっとばかりマニアックな使用法としては学習機能付きリモコンがあります。サードパーティのアプリケーションを導入することで、手持ちのリモコンの送信パターンを学習させ、端末をリモコン代わりに使うことが出来ます。ただ、テレビやDVDのリモコンを真似させても面白くありませんので、ちょっと毛色の違うものを用意してみようと思います。

手持ちの「EOS Kiss Digital X」には赤外線式リモートシャッターの純正オプション(RC-1)があり、グリップのところに受光部があります。ということで、これを実験台として「03」にリモートシャッターの代わりをさせてみます。ただ、問題なのは、「RC-1」の実物がないことには送信パターンを学習させることができません。しかし、幸いにも「RC-1」のCCFファイルが公開されていましたので、こちらを利用することにしました。

ちなみにCCFファイルは、送信コードとUIが保存されたリモコンの定義ファイルです。CCFに対応したプログラマブルなリモコン(ハードウェア、ソフトウェア問わず)にロードすることで、定義したリモコンの通りに動作させることが出来ます。Window MobileにはCCF対応のリモコンアプリが何種類かありますので、その中からpdawin社の「TV remote controller」を利用したいと思います。

用意したもの

設定手順

  1. 「TV remote controller」をActiveSync経由でインストール
    ※アプリの互換性について警告が出ますが、構わずデバイスへ保存
  2. EOS300D.zipを任意の場所に展開
  3. アプリを起動し、「Options」メニュー→「CCF mode」を選択
  4. 「Please load a CCF File.」と表示されたら、「Load CCF」メニューをクリック
  5. 先ほどアーカイブを展開したフォルダから「CanonEOS300D.ccf」を開く
  6. 画面中央ちょっと上の楕円のボタン「Canon EOS 300D」をクリック
  7. 「人物」と「ストップウォッチ」のボタンが表示される
    ※「人物」は即シャッター、「ストップウォッチ」はクリックから2秒後にシャッターが切れます
  8. カメラのドライブモードを「セルフタイマー/リモコン撮影」に設定
    ※これに気づくのに時間がかかりました
  9. 「WILLCOM 03」の電池側をカメラのグリップに向けて、いずれかのボタンをクリック
    ※赤外線発信部はレンズのとなり
  10. シャッターが切れたら、成功
    ※カメラからさほど離れられませんが、それはご愛嬌と言うことで…

なお、「TV remote controller」はシェアウェアですので、もう少し様々な機器を試してから購入するつもりです。それからお約束になりますが、他の環境(Windows Mobile端末、カメラなど)については動作を保証することは出来ません。ごめんなさい。また、この方法を試したことで、端末あるいはカメラ等に不都合が生じても、当方では責任は負えません。あくまでも、自己責任でのチャレンジをお願いします。

投稿者 bitterbit : July 6, 2008 07:25 PM