March 11, 2010

 「Layla」の1枚目

オッサンまっしぐらな今日この頃ですが、歳をとるにつれ嗜好が変化していることに気付く時があります。

例えば料理、ハタチの頃ならば煮物などには目もくれず、肉のオンパレードでした。今では高野豆腐の煮物、なべしぎ、ブリ照りなどなど、これらが食卓にあるだけで何とも落ち着いた気分になります。それから、音楽。ジャンルは相変わらず雑食なのですが、過去に数回聴いてお蔵入りしたCDを掘り起こして聴いてみると、新たな発見をすることがあります。

最近でいえば、Derek and The Dominos「Layla」の1枚目。リリースは1970年、2枚組のLPでした。さらに、CD化された時も2枚組が踏襲されました。ただし現在のCDはリマスターが施され、1枚になっているようです。このアルバム、何と言っても2枚目の#6「Layla」が抜きん出ています。アルバムタイトルもズバリ「Layla and Other Assorted Love Songs(レイラといろいろラブソング集)」となっています。「Layla」がイチオシなわけですから、2枚目がヘビロテになるのも仕方がありません。ただし、2枚目はそれだけではなく、レイドバック加減が心地いい「Tell The Truth」、情念のブルース「Have You Ever Loved A Woman」など、捨て曲無しの布陣となっています。

それに比べて、どちらかといえば地味で「いろいろラブソング集」的な1枚目の出番はあまりありませんでした。ところが、最近ふとしたキッカケで聴き直してみたところ、派手さはないもののジワッと沁みる感覚にヤラれてしまいました。ただのポップな曲ぐらいにしか思っていなかった「I Looked Away」はツインボーカルが光る佳曲、切ない「Bell Bottom Blues」、リラックスしたジャムセッション風の「Key To The Highway」などなど、今までスルーしてきたことを大いに反省するのでした。

ということで、CDラックの隅から隅まで見渡してこれまでラックの肥やしになっていたお宝を発掘してみようかと思います。

投稿者 bitterbit : March 11, 2010 11:46 PM