April 06, 2009

 Googleの脳細胞

365日24時間、絶え間なく世界中からの検索を捌いているGoogleのサーバは一体どのようになっているのか、実に興味深いところです。その謎を解く鍵をGoogle自ら明らかにしました。

先日開かれたカンファレンスでお披露目された自社設計のサーバは、GIGABYTE製のマザーボード(GA-9IVDP/特注?)で、CPU×2(Intel?)、メモリスロット×8、日立製SATAハードディスク×2を搭載する、ごくごく普通の構成となっています。ここで特筆すべきは、12Vの非常用バッテリを備えている点です。内蔵のメリットとしては、大規模なUPSを設置するよりも安価で、かつ効率に優れているそうです。このマシンを1160台まとめて1個の輸送用コンテナに収納しているとのこと。Googleはサーバのエネルギー効率の向上に注力しており、この方式を採用した結果として、消費電力を抑えることが可能になり、さらには余計な冷却コストも不要になったとしています。1台1台のサーバが脳細胞の役割を果たしながら千台単位でコンテナに収まり、それらが複数稼働することで日々アクセスを処理しているわけです。

SFに出てくるようなマザーコンピューターがマシンルームにどっしり構えているそんな絵を想像してしまいがちですが、実際はエコを追求した最新鋭の分散コンピュータシステムこそ、Googleの正体だと言えそうです。

投稿者 bitterbit : April 6, 2009 07:51 PM